調達魂

~日々奮闘する資材調達・購買バイヤーに贈る言葉~

価格折衝

新年度の価格、「初詣で神頼み」ではもう遅い

調達の実務に携わる前は、4月以降の価格の折衝は年明け早々から始めるのかな?と想像しており、初詣をする時は「折衝がうまく行きますように」とお賽銭を投げて祈願をするのかな、と考えていました。 しかし、実際は違いましたね。 日本では多くの企業が3…

ソフトウェア開発や建築工事案件の見積評価、工数単価の確認を

工数単価は人工費用とも言い、メーカー様の社員1人の1日当たりの人件費のことです。 以前別の稿で装置の見積評価をする場合のことを書きましたが、こうした工数単価を基に見積評価をするのはソフトウェア開発や建築工事案件でも良く見られますね。 tyoutat…

新規に事務所や実験室のレイアウトを検討・決定する手順

「イノベーティブで創造的な空間を構築する」というようなお題目で多くの企業が新しく事務所や研究室を建設したりリフォームしたりしていますね。 こうした時は対象の空間を具体的にどうデザインしレイアウトするか、検討するチームを社内で立ち上げることが…

原油やナフサの価格上昇による値上げ打ち出しへの一つの対応

取引先様から値上げの打ち出しを受ける場合に良くある理由として原油やナフサの価格が上昇し、このコストupを内部で吸収しきれないため「やむを得ず」価格改定をお願いする、という言い方が多いと思います。 そして、こうした場合に取引先様からのお願い書面…

装置の見積評価、その考え方

建物や装置を発注するためには一般的に価格折衝を行います。 この折衝では何の準備もせずに「最大限の価格のご協力をお願いします。」と言った上で取引先様から提示された金額が、例えば▲50%値引きだったとしましょう。 これに対し、私たちは「おお、なん…

廃棄物の引取りを抱き合わせた提案は検討せざるを得ない

調達業務は「発注すること」と思われてますが 工場で発生する各種廃棄物の処理は、その最終処分を確認するマニフェストの管理・取得まで必要なため、規模の大きな工場では調達部門とは別部門が対応していることが多いかもしれません。 法令遵守という中では…

新規材料 さあ、どこから買う? 

基本は直接の見積依頼 調達業務に携わる前は、開発部門からの依頼として「こんな特性を持った材料を探して」という依頼が多いのでは、想像していましたが、ネット上の情報が充実している現在では実際には「〇〇社製の品名〇〇を入手したい」というように具体…

汎用品で、今より安い価格で売り込みがあったら

全ての取引先様は当社に誠実な価格で取引している、と信じる 担当している全ての購入品について、世界一安い価格なのか、というと世の中上には上がありますのでとてもそうは思えませんが、自分が知っている中では今の価格が一番安い、そう信じないと調達担当…

なんで、価格折衝ってするの?

調達担当者としてのの社内評価をあげるため? 営業職から配置転換で調達業務に携わり始めてからいつの間にか20年近く経ちました。 当初から調達の業務とは、価格折衝でより多くのコストダウンを図ること、とはわかっていましたが、営業時代に訪問するお客様…

調達の業務課題には様々な対応があり、何が正解ということはありません。

その中で、このブログが対応策の検討やセカンドオピニオンとして少しでもお役に立てれば幸いです。

また、営業職の方々にとっても調達担当者の考え方を理解することで取引先との良好な関係を築くための参考となれば幸いです。