総論
2000年代初頭は米国MBA流の「利益の極大化」が大流行 当時から私はこの考え方には全く共感できませんでした。そして、その後も「株主価値の最大化」がキーワードになった時期がありましたが、私にとっては金の亡者にしか思えなかったのです。 そんな…
日本には年末年始の挨拶という商習慣があります。これに対して最近は「意味がない」とか「虚礼廃止」とか、受け手の私たち調達が避ける風潮がありますが、私は一概に「意味がない」とは考えていません。 「年末の挨拶」は話すことがなく無用 確かに礼節とし…
調達業務は日常の納期調整や、価格折衝というイベントに向けてそれぞれの材料の注文量や品質とか自社と取引先様の状況や更に市場や市況の動向の情報収集など多様ですね。 確かに忙しいと思いますが、これらは「調達のお仕事」としてルーチンワーク化している…
私が調達業務をする上での基本方針は 「調達業務を通じて自社の企業競争力の維持・向上を図る」 というもので、これには 何を調達するか という枠は一切設けていません。 その中で、私がよく他の方々に自慢げにお話するのは「人を調達した」ことです。 「人…
詰将棋には1手詰から長いものだと江戸時代の「将棋無双」には何と225手詰というものまであります。 しかし、交渉事では相手先がどんな対応をするかの予測は一問一答くらいまでで、その先の問答を予測するには可能性が広すぎるため、私は現実的な対応とし…
取引先様は私たちの会社の情報をどのように入手しているのでしょうか? やはり、それは自社の取引先様に対する第一窓口である調達担当者から取引先様の営業担当者を通じた情報が一番の基本となるでしょう。 これは「何をした」「何を言った」という事実に加…
調達の方針というと、一般に「購入金額の▲〇%ダウン」とか「BCP対応の確立」とか「新規材料・メーカーの探索による新製品開発への寄与」それに「法令遵守」と言ったところでしょうか。 これには「何のために?」という目的が書いていないため、私はひね…
取引先様には自社に対して、品質・価格・納期など全ての面で会社としての総力を挙げた対応・協力をしてもらう必要があります。 一方、取引先様にとってもこうした対応をすることは材料が使用されている製品の販売量が増加することで取引金額(売上・利益)が…
「購買」と「調達」の違いは その企業の歴史や新しく組織を作る時にその組織名称を考案する立場の方の経験や考え方で組織名称が決定されているためなのか、この仕事の呼び名は一定ではありません。それでも一般には「資材」「購買」「調達」この3種類の内ど…
「あの会社、何を考えてるんだ!」 こんなコメントが社内の他部署のメンバーからあった場合に「全く、その通りだ」などと言っていませんか? 私は、こんなコメントが社内から出ることは調達担当者として恥だと考えています。 私たちの仕事は、取引先様に自社…